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ニュース・コラム

CBTとセキュリティ

2025年08月14日

情報処理安全確保支援士試験(セキスペ)は、これまで年2回、全国一斉に紙媒体で実施されてきました。鉛筆で答案を埋め、余白に走り書きをしながら思考を整理する。そんな従来型の試験は、多くの受験者にとって「戦いの場」とも言えるものでした。ところが2026年度からは大きな転換点を迎えます。試験方式が CBT(Computer Based Testing) に移行し、すべてPC画面上で行われるのです。

情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について

変わること

試験はこれまでの「午前Ⅰ・Ⅱ」「午後」といった区分から「科目A-1/A-2」「科目B」に整理され、受験者は一定期間内で都合のよい日時を予約して受験できるようになります。従来のように「春・秋どちらかを逃すと半年待ち」という制約はなくなり、社会人受験者にとっては挑戦のハードルが下がるでしょう。

良い面

最大のメリットは 受験機会の柔軟化 です。試験日を選べることで、繁忙期を避けたり体調に合わせたりと、計画的に挑戦できるようになります。さらに、記述式問題をPCで入力できるため、誤字修正や書き直しも容易になり、採点者にとっても読みやすく公平性が増す点は歓迎されると思われます。

紙の強みと失われるもの

一方で、ペーパー試験にはペーパー試験ならではの大きな利点がありました。第一に、見開きで全体を一望できること。長文の設問も、問題文や図、表を同時に眺めながら解答を構成できました。第二に、気になる行や語句にすぐにメモや印を記載できること。受験者の多くは下線を引いたり余白に図を書いたりして、思考の補助にしてきました。こうした「目と手を同時に使った整理術」は、PC画面上ではスクロール操作や別メモへの書き出しが必要になり、即応性が損なわれます。特に長文問題では、この違いが思考スピードに影響する可能性があります。

CBTで求められる力

CBT化で本当に必要なのは「タイピング速度」ではありません。むしろ重要になるのは、画面上の長文から要点を抜き出し、短時間で論理を組み立てる力です。スクロールで前後の文脈を行き来する不便さを補うには、段落ごとに簡潔にメモを残す工夫や、問題文のキーワードを素早く整理する習慣が役立ちます。また、従来の過去問演習も依然として有効ですが、「紙に書く」訓練に加えて「画面を相手に考える」練習を取り入れることで、実戦に近い感覚を養えるでしょう。

まとめ

情報処理安全確保支援士試験のCBT化は、利便性と公平性を高める一方で、紙媒体が持つ「全体を一目で見渡せる」強みや「すぐにメモを書き込める」柔軟さを失います。これからの受験者には、論理構成力に加え、画面スクロールを前提にした読解力と情報整理力が問われることになるでしょう。変化を不利と捉えるか、学び方を変える好機と捉えるか。次の時代の合格者は、この新しい試験環境に最も早く適応した人たちになるのかもしれません。

結論:受験方式変更にも柔軟に対応しよう!


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