岡山県教育委員会主催の「PTA等指導者人権教育研修会」にパネリストとして出席してきました。
幼稚園・小学校・中学校・高等学校の保護者の方々向けに子どもたちのスマホやネット事情を知り、学ぶイベントです。
私の役割は、PTA(お父さん)の立場で子どもたちへの思いや心配事などを語ることでした。
今回のコラムではイベントで知ることのできた子どもたちの様子やこれからのネットとの付き合い方を紹介します。
ファシリテーターは、子どもたちのネット事情に精通されている兵庫県立大学の竹内和雄教授です。
そして、パネルディスカッションには、ママ代表の方1名と兵庫県立大4年生の学生の方1名の参加でした。
タイトルは「子どもを救え!スマホ・ネットが与える影響と保護者の役割」です。
Zoomとyoutubeでのライブ配信となりましたが、約200名の参加者にお越しいただきました。
数年後に来るであろうネットと社会の融合が、新型コロナ禍によって加速している現状を共有しました。
メリットとしては、リモート勤務やリモート授業、ネット通販などの拡大がある反面、デメリットとしては長時間利用や犯罪の温床になってしまうこともある。
その中で子どものネット事情として、3つのトピックについてディスカッションを行いました。
1.スマホ・ネット利用の低年齢化
内閣府発表の情報によれば、平成29年と平成30年のネット利用率は下記のようになっています。
H29年:40%(4歳)、37%(5歳)、45%(6歳)、50%(7歳)
H30年:58%(4歳)、68%(5歳)、66%(6歳)、69%(7歳)
就学前の子どもたちの半分以上がスマホと接していることが分かるデータです。
車に例えると、車を運転するには免許が必要ですし、交通ルール(法律)やマナーもあります。
同じように社会を生きるために必要なコミュニケーションツールとしてのインターネットにはルールが決められていない現状があります。
家庭でのルールが一番最初だと思いますが、親から一方的なルールづくりではなく『子どもと一緒にルールを作る』ことが大切です。
2.子どもたちのネット依存
2019年5月には、WHOがネット依存の「ゲーム障害」を疾病分類として採択されました。
子どもたちがインターネットで一番するのは動画閲覧でした。約半分の子どもたちが動画を見ています。
そして、男の子はゲームが多く、女の子はSNSが多いようです。
そして1日のインターネット接続時間が4時間以上の子どもたちの割合は下記になります。
男子:約20%(小学生)、約25%(中学生)、約35%(高校生)
女子:約10%(小学生)、約20%(中学生)、約30%(高校生)
女子の方が少ない傾向があります。
インターネット利用で12時以降に寝る子どもたちは、勉強に自信のない傾向があるようです。
3.子どもたちの周りにあるネットの危険
4時間以上インターネットを利用する子どもたちでは、LINE等で面識のない人との交流したことのある割合は60%を超えています。
その中で実際にあったことのある子どもは20%もあります。
子どもたちは、話を聞いてくれる人に心を許します。それが犯罪者であっても心を許してしまうことが非常に恐ろしいことです。
親との会話が多い家庭ほど犯罪に巻き込まれない傾向もあるようです。
このほか、子どもたちがどのような機器で、どのようなことをしているのか、具体的なデータもあります。
そして、ルール作りの大切さなどもディスカッションがありました。
本イベントの様子はyoutubeにて公開されておりますので、ご時間ある方は是非ご覧になってください。
PTA等指導者人権教育研修会
最後に、「ネット問題は文化づくり」というキーワードが心に残りました。
結論:子どもたちの安全安心はインターネットのルールづくりから!
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